「光熱費高うなったナア、ムンちゃんとこ何か節約してる?」
「うーん、電気は消したら暗いし、洗濯2日に1回にしてる。
夏はお風呂も2日に1回、入らへん日はシャワーする、ぐらいかな。」
「ムンちゃん、それや、風呂の残り湯、どないしてる?」
「花にやったり・・・手洗いのもんに使こたりかナア、テラさんは?」
「洗濯に使うねん。」
「ホースで?」
「ちゃう、バケツで運ぶ。ええ運動になるよー。」
「手ェ痛うなりそうや。洗濯機、お風呂のすぐ隣にあるンやったね。」
「そう、残り湯バケツで汲むやろ、これは右手。
で、ヨイショと持ち上げる。
この時、おなかと腕に力が入る。
それで左手をサッと添える。
4歩あるいたらバシャーンと洗濯機に放り込む。
これを7〜8回するねン。」
「なんか、シンドそうやんか。」
「シンドないよ。慣れたらホイホイや。」
「ソレ、毎日やってんの?」
「うん、右手筋肉ついてるよう。」
「カマキリみたいになったらどーすンの?」
「カマキリって右利きやった?」
「知らんけど。」
「節約の話やったナ、続きがあるねん。」
「エ?他にも何かやってんの?」
「イヤ、フロの水の話。
調子に乗って毛布とシーツとカバーも洗うた。
都合、25回ぐらいバケツ持って往復してん。
次の日寝込んだ・・・・・・」
「プラスマイナスゼロ、やのうてマイナスや。
節約ちゃうやんか、テラさん。」
(玉麗)