トイレに入ると紫の香りがふわっと立ち上がった。
ン?と一瞬思ったが、そうださっき紫のペチュニアと菊を挿したのだ。
ペチュニアの香りは鼻を近づけるともちろん匂うが、ある一定の条件が整うと、少し離れた場所にいても感じることが出来る。
一日花ではなく何日間か咲いているので、その花期の最も匂いを発する時、それが何日目なのかは実験していないので解らないが。
たぶん咲いてすぐとか、しぼむ前は香りが薄い。
今日トイレに挿した花は、きっと最高の条件の時だったのだろう。
昼間より夕方の方がよく、現在夕方6時半であるが、ベランダの花がリビングまで香りを届けてくれている。
菊の方は秋に咲くものだが、昨年の株から芽が出てドンドン伸び、今黄色い花を咲かせている。
ベルギーマムである。
もう1株、これは背が高く伸びて花蕾をつけるのが遅かった。
咲くのはもう少し先のことだろう。
花に香りは当たり前と思いがちだが、そうでもない。
匂わない花もけっこうある。
クンクンしないと微かすぎて、?となるものもある。
反面、クサイお嬢さんもいるから要注意である。
特にベランダでは、まさに「鼻つまみモノ」で処理しなくてはならなくなる。
今年ペチュニアはダメであったが、1本だけいいのがあった。
サフィニアと名付けられていて、ペチュニアの3倍以上の値が付いている。
それでもこの「紫の君」は超優秀であった。
たぶんこの花だけが、今期のペチュニア族として残るのだろう。
(玉麗)