見せる収納などと記事にして、女性用雑誌に載った時代があった。
今はどうか知らない。
私は収納といえばしまっておくもの、目につかないようにしておくことと、頑なに思っていたヒトだったので、服や小物や、台所用品を出して飾っておくなんて、トンデモないと。
クローゼットを大きくして、台所収納もたっぷりとって、ナーンニモ置かないスッキリ状態をこよなく愛してきた。
ところが、である。
いつの頃からか、しまっておくと忘れるようになった。
同じものを買ったり、アレはどこ行った?と捜し回ったり・・・。
あっちに1ツ、こっちに2ツと出して並べておくと、安心する。しかしそうなると、またたく間にスッキリ状態が雑然となってくる。
台所のカウンターに電話を置いている。その周りには当然、筆記具などの箱がある。その隣にはメモを書いた紙切れ、その隣には・・・と際限なく広がってゆく。
ちょっと前、姉が「息子の嫁は片付けをしないので、食卓の上がいつも物で溢れている。食事の時はそれを横にどけないと食器がのらない」とこぼしていたことを思い出す。
マアそこまでは絶対ならない自信はあるものの、以前に比べて部屋の中が気に入らなくなってきた。
2カ月に1度くらい、取り置きしたメモや切り抜き、雑誌など点検して片付ける。しばらくは良い状態が続く。が、また溜まってくる。
今や教室は、そうことスタジオとアトリエが混然となって、手のつけようがない。目も当てられない所へはあまり入りたくない。けれども仕事がある。
あー 早く何もかもスッキリさせたいと、コロナ禍はこんなところにも影響を及ぼしている。
(玉麗)