正しく打ち込む

娘は、とある事件に巻き込まれて・・・・・ではなく、話せば長くなるので省略するが、電動ドライバーをもうしばらくは持ちたくないと思うほど使用したらしい。

それもネジクギを打ち込む方ではなく、打ち込んでいるのを抜き取る作業に従事した。

何本かに1本は斜めになっている。

それを抜くためには力をかけず頭を使って、ヒュン、ヒューンといかないとうまく抜けないそうだ。

腕のないヤツが作業したことがよくわかったとか。

 

数日後、改築現場を通りかかった時ヒュンヒューンと音がしたので何気なく見ると、

「ソコ、電動ドライバーの角度が違うだろうが!!」

と現場の監督よろしく声をあげそうになったという。

 

技術とは、教える側がやってみせて、やらせてみて、褒めてやることで上達すると聞いたことがあるが、昨今の建設現場はどのようなシステムになっているのだろう。

建設に限らず、技術を伝えていくには双方の忍耐と情熱がものをいう。

ネジクギ1本打ち込むにも、どうすればより効率よくまっすぐにまさに正鵠を射ることができるのか、それを常に考えている者にしか技術の神は降りて来ない。

 

「アタマにクギ打ってやりたいくらいハラ立ったワ」

と知人が言う。

「電動ドライバー貸そか」彼女が言った。

「ついでにまっすぐ打ち込む技術も教えるヨ」

 

ブラックジョークです。

どんなに腹の立つことがあっても、人の頭に釘を打ってはいけません、念のため。

(玉麗)

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