その訃報を聞いた時、多くの人が衝撃をうけ悲しんだことでしょう。
私もそのひとりです。
2024年3月1日に鳥山明さんが亡くなりました。
ネットニュースで知った時、え、嘘・・!と驚き、その後からじわじわと悲しみが心の中に広がってゆくのを感じました。
私にとって鳥山明さんは、私が絵の道に進むきっかけをくれた師のような存在でした。
『Dr.スランプ』は私のバイブルです。
鳥山明さんの絵のタッチが大好きで、よく模写していました。
恐竜。
メカやロボット。
アーミースタイルのボーイッシュな女の子。
おかしな動物たちと一緒に暮らす平和で呑気なペンギン村。
絵の技術だけではなくて、可愛くておしゃれでどこかアメリカンな作風の魅力は、子供心にも突き刺さりました。
1つ覚えているエピソードとしては、好きすぎて小学生の頃、
「鳥山明さんに会いに名古屋へ行きたい」
と親にお願いしたことがあったなあ・・・
そんなことは叶うはずもないのですが、万が一会えていたとしたら、人生が変わっていたかもしれませんね。
ただ自分でも可笑しいなと思うのが、尊敬する人を追って同じ道(漫画家)を辿るのではなく、「鳥山明さんの世界に住むキャラクターになりたい」という方の願望だったのですね。
「Dr.スランプ」の世界は、全部私の好きなものであふれていました。
賢くて強いアラレちゃんに憧れて「アンドロイドになりたい!」という夢をずっと持っていたくらいです。
正直、今でもそう思っています。
子供の頃から私が女の子っぽいものに興味がなく、ボーイッシュなスタイルが好きだったのも、鳥山明さんの作品に出てくる女の子に影響を受けていたことは間違いありません、きっと。
無意識にずっと影響を受けて生きてきたのですね。
淋しさに襲われて、ふと涙が出てきました。
大丈夫。
私は死ぬまで鳥山明チルドレンです。
(雪)