Kさんから何とも愛らしい椿を一輪頂いた。
うっすらとピンク地に紅のスジ状の斑が入っている。
日本ツバキ・サザンカ名鑑で調べると、風折(かざおれ)ではないかと思われる。
関西に古くからある椿で、何と何をかけて造ったというような詳細はわからない、と書いてあった。
葉が丸く小ぶりでかわいい。
椿の種類は1万2千(日本)もあると言われる。
花の形はいろいろあるが、葉は細い葉、広い葉、金魚みたいなのを除けば除けば、どれもよく似ている。
完成した美しさを誇る花だと思う。
愛好家が多いのもそれゆえであろう。
椿を、もう30年も描いてきた。
私の描き方を「玉麗椿」と呼んでもいる。
奈良の民家で見た枝垂れ椿が原形である。
越木岩神社でも玉麗椿を描こうと思っていたが、ふいに現れたこの風折が私の心を捉えている。
この小さな丸い葉がとても気に入ったので、これに決めようと考えている。
(玉麗)