今年もニコちゃん大王を最後に、きゅうりが終わった。
ベランダの上の方が明るくなったが、なんとなく淋しくもある。
柑橘類が急に元気な新芽を伸ばしている。
アゲハがやってきて卵を産みつけて行った。
幼虫が1センチぐらいになると、捕食者の餌食になるので、室内に入れているがもう10匹を超えている。
カエル達、ジャンとマルコが急に活発になり、ジャンの逃走劇もあった。
季節が変わろうとしているが、ほんの少し涼しくなったと思ったら、また暑い日が続き、日中温度は残暑とはいえない程上昇する。
気を引き締めていないと、夏の疲れがドッと出る頃だ。
依然コロナは下火にはならず、なのに暑さでマスクを外すから、下々から広がった病は、
雲の上人にまで伝染しているらしい。
未来の天皇がコロナ感染のニュースに、少しばかり驚いている。
午後2時、私はこの後何もする事がない。
いや仕事はあるのだけれど、意欲がまるでない。
外はまだギラギラと暑く、そのくせ室内は快適すぎるほど空気の乱れがない。
ひょっとしたらこの子達には乾きすぎた環境かもしれないが、シーンとしている中でパキパキと葉を食べる音は聞こえるから、案外幼虫たちも涼しくなったネェと呟いているのかも。
近づくとアゲハの子が自分が出したコロコロウンチをポイと放り投げるのが見えた。
思わず口許がゆるむ。
飼育してみないとわからないことっていっぱいある。
今夜はジャンとマルコにご馳走をあげよう。
わが家の人間達はあまり刺身を好まない。
なのにカエルたちはなぜか大好物で、トロとなるとジャンの動きが一変する。
あげますよ、マルタ島産だけど。
(玉麗)