ペットは時々、脱走を試みる。
100回に1度くらい成功して、私達を大慌てさせてくれる。
ついさっきジャンが、プレイランドと称している子供用ビニールプールから、外に出た。
若い頃のジャンの跳躍力はスゴかったから、本来ならこれくらいの高さの囲いの中では安心できないのに、つい目を離してしまう。
よじ登った姿を見ていないので解説はできないが、とにかく彼はここから外に出ると心に決めて、トライし、成功した。
ジャンの姿がすっかり見えなくなってから、アレッ?いない!と気づいた私。
その間10分くらいか。
姿を隠すには充分の時間である。
隠れる場所のあたりをつけ、ライトを持って家中を這い回った。
うわあ、すごい埃やナアと、最初はすぐ見つける予定で余裕であったが、いない。
ここにも、あそこにも。
以前スリムがいなくなった時は、2日探して、タオルの中に潜っているのを見つけ出した。
ジャンはたぶんそんなことをしないから、どこかのスミッコにいるはずだ。
外出中の娘に電話する。
こういう場合、1人で背負いきれない責任感にさいなまれてのことなんだろう。
娘も、あそこは?と色々場所を言ってくれるが、すべて確認したところ。
けれどももう1回這い回って、ライトを照らす。
ふとカーテンを押し退けて奥へ行ったかも、と思う場所が私の部屋にあるのに気付き、ライトを向けると、いた!!
まさに死角。
このスキマに入っていたとは!
埃まみれのジャンを救出し、娘に電話してクックックッと声を聞かせた。
おったん!
ジャンくん。
心配かけてゴメンって言うてるんじゃないよ、この態度。
けれどもさっきまでドキドキしていた私の心臓は、やっと平常に戻ってきた。
それにしても我が家の日常は、ブログのネタにこと欠かない。
(玉麗)