鳥シリーズが始まった。
7.5×6センチの画面にいろいろな鳥を描く。
描き上がったら、隣の娘のコーナーへ回す。彼女がバックの処理をしてくれる。
本日はスタートが遅かったので、5枚描いて終了。何しろ画面が小さいので、目を描くのに難儀する。そうこうしているうちに、私の目がショボショボしてくる。あまり長くは続けられない。
苦心して創り上げたものには愛着が湧く。何より、小さいものは愛らしい。
出来上がった絵は机の上に並べて、何回となく眺める。何度見ても飽きることはない。
鳥はこの世にワンサカ存在するが、一般的な見慣れたものを描かないと、クドクドと説明しなくてはならない。
わが家の鳥図鑑の中に、エンピツで描いた覚え描きのようなものが挟んであった。
いつ描いたのかもう覚えていない。
ペタコ(シロガシラ)とメモしてある。キョッキョローキョーロと鳴くとも。これが私の作品になるかどうかは、?である。見たこともないし、図鑑にも載っていないのだから。
スズメは一番身近な鳥で、たいていの所にはいる。しかし、あまりにも見慣れているため、観察するという見方では接していない。
ようく見るとなかなか愛らしく、公園などでいつもエサをもらっているスズメの中には、人間を怖がらないのもいたりする。
帝国ホテルのカフェテラスで、手からパンをもらうスズメがいた。1羽だけが特別に慣れていたのだ。パンをつまんでホラと見せると、テーブルに降り立ってチョンチョン跳んで近づいてくる。
風太が「待て」と言われて座っている隙に、パンを横取りしたヤツもいたナァと思い出す。
(玉麗)