トナラーとハナラー

屋上の駐車場まで行くと、ポツンポツンと離れて車を止めている風景に出会うことがある。

当方も、その真ん中あたりになるべく他の車と離れて止める。

ところがである。

買い物を終えて車のところまで戻ると、ナンデ?と思うことに出くわす。
こんな広い中で駐車場数も10台以内なのに、ウチの車の横に1台、ピタッと並んで止めている車がある。

娘の言うには「トナラー」と呼ばれる人種?らしい。

映画でも、「ちょっと向こうの方が空いてるでしょ」と言いたくなる時があるとのことで、これ「トナラー」のようだ。

つまり、常に人・物などの横に席を取る、近づく人のことだと言う。

ふぅーん、そんな人いるンだねェ。
そういえば、電車の中で、もっと離れて座ってくれたらいいのに、と思ったことはある。これも「トナラー」なのか。

家の中ばかりで暮らすのはやはり体によくない。

緊急事態宣言がまだ出ていない3月の終わり頃のことである。ある昼下がり、なるべく人いないところ(近所で)を散歩しようとなって、娘と出かけた。

公園の方までいこうとしたら、娘の顔つきが変化した。
その視線の先を追うと、2人のヨーロッパ系の男性がマスクなしで歩いていた。後ろを振り向くと、隣国の言葉が聞こえる。このペアもマスクなし。アブナイ!

慌てて角を曲がり、1人も通っていない道路へ避難した。そこからグルッと大回りして、花屋の前で一時休憩。

花屋のお姉さんが言う。
「昨日、店の前でネ、今スペインから帰ったとこだけど、ちょっと熱がある。どうしたらいいだろうってケータイで話してんのよ。ゾッとしてね。その辺慌てて消毒しといたけど」
それはまた、オソロシイ。

今は「ハナラー」*が常識なんだけど。

「トナラー」は嫌われることはあっても、好感を持ってもらえることはまずないと言い切れる。

*娘によると「トナラー(すぐ人の隣にくっついてくる人)」はネットで知った言葉で、「ハナラー(なるべく人と距離をあける人)」は、その対義語として、彼女が勝手に作ったとのこと。

(玉麗)

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