陶芸体験 その2

陶芸教室へ行く時間が近付いてきた。陶芸工房『Studio Violet』は、車ですぐのところに在った。先生は、新匠工芸会、京都工芸美術作家協会所属、数々の個展を催し、後進の指導にもあたっておられる杉瀬公美氏。

杉瀬先生とはもう20年来のおつきあいだが、時折個展に伺う他は年賀状のやりとりぐらいで、あまりお目にかかることはない。

それでも勝手なお願いを了承して下さり、私達は体験教室なのに好きなものを作るわがままを許して頂いた。

私はカエルハウス、娘は灯台、息子は大きな湯のみとカエルの置物、Aちゃんは花瓶と皿。私とAちゃんはなんとなく性格が似ている。ごく普通のマジメ。対して娘と息子は陽気で賑やか。はしゃぎながら、粘土をこねている。(まあ、場を盛り上げるためでもあったと思うが)

先生は無骨な指が作った湯のみを、美しい形に整えて仕上げて下さる。娘の灯台は本人にイメージを描かせて“こんな風に仕上げて”と指導。Aちゃんの花瓶と皿も調整してくれたが、私のカエルハウスに至っては、どんなものなのか想像外だったようで、手を貸して頂いたのは手回し轆轤(ろくろ)からはずす時だけだった。(困った生徒達で申し訳ありませんでした)

息子が作ったカエルはなぜかサルみたいで、3人共大笑い。『ナンデこんな顔になるのん、貸してごらん』今やオッサンの域の息子もカアサンの前では子供にされてしまう。

『ここはこうして、目はもっと離して飛び出てる。手も足もなんか変やネェ』
『あーっ 足ちぎってしまうの?!』
『だってこれじゃ、サルやないの』

娘とAちゃんが笑い、奥の方にいた先生もきっと、笑いをかみころしておられたに違いない。

(玉麗)

 

2件のコメント

  1. 陶芸教室、私も30年位前,3ヶ月近くの教室に入り湯飲み、壺、小鉢、花瓶等手に力を入れて土を捏ねるところから。その頃、土は滋賀の信楽焼の土を使っていました。懐かしい思いでです(*_*)

  2. スマイルさん
    陶芸は人気ですね。人に話すと、一度は経験されている方が多いので驚きました。

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