陶芸体験 その3

『なんかこの辺、ヤケに固いねェ。カエルのおしりの部分がもう固まっている。それにこのカエル、いや粘土、なんかあったかいね。ちょっと手、アレマ、あったかい手やねェ』私もついつい饒舌になる。

『わかった!手の熱で焼いたから固くなったんや』娘がチャチャを入れたのでまた皆が笑う。みんなに笑われてメチャクチャ言われても息子はめげない。私から、少しカエルらしくなった粘土を受け取ると、せっせと表面をならしている。

『目がなァ』とブツブツ言いながら先ほどよりやや大きい目をくっつけた。『オオ!カエルらしくなってきた!』私の言葉に気を良くして、目の中に点を入れた。『あーーあ』これじゃリアルすぎて気味が悪いよ。

これではどうだ、とばかり手の平に乗せたカエルは、コーヒー豆みたいな目で昼寝中。『それ!』『それいいよ』『かわいい!』一同、賛辞を惜しまず。

娘の灯台もなんとか出来上がった。焼いて色をつけてまた焼く作業は、先生にお任せということで、私達は工房を後にした。陶芸ってホント楽しいですネ。機会があればまたやってみたいです。

(玉麗)

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