さあ、手本

三面六臂。獅子奮迅。

いつもよく動くヒトであるが、このところの私はずっと、読めるけど書けないこれらの言葉が当てはまる日々を送っている。

とても忙しい。

しかし、今日こそ手本を、と決意したら、朝7時から資料に目を通す。

本日の手本は「鷹」である。

雀のようにその辺で見かける鳥ではない。実物を観察するには動物園へ行くしかないが、そんな悠長なことはしていられないので、鳥類図鑑を横に置き、「こんな絵を描きたい」と当人が持ってきた写真を見ながら、イメージ図を作る。

7月25日は天神祭であったが、近年花火すら見に出ようとしない。音を聞くだけ。今年は特に片付けに追われて、祭りの日さえ忘れていた。夕方不意にドーンと音がしたので「ああ、今日だった」。

せわしない毎日を過ごしていると、こんなこともあるンだと気がついた。大きな音に驚いたのか、カエルがキュルキュルとカエルハウスの壁をよじ登る音がする。「心配しないでいいよ、すぐ止むからね」と声をかけてやると、安心したのかおとなしくなった。

風太も花火の音を怖がった。花火を喜ぶのは人間だけで、近隣のいきもの達は、息をひそめていることだろう。

月末は教室が休みなので、手本に集中できる。

三面六臂で有名なのは、興福寺の阿修羅像。少し眉根を寄せている。私は顔中、皺を寄せながら、「あと○枚、あと○枚」と呪文を唱えている。

(玉麗)

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