ヒマワリ、間に合った

(花ビラが散りかけたら全部取ってこうしてもいいですネ)

 

ヒマワリを描いた、お軸に。

タテに長い茎のついた花は、色紙には無理だったので、洋風の花を和の代表に押し込んだ。

花の配置、茎の長さ、試行錯誤で午前中を費やした。

やっと 構図が決まりお軸に描いたが、茎の処理でハテ?となった。

別の紙に竹筒の花びんを描いて絵の上に置いてみると、ン? 変ではないナとなった。

しかしまだ仕上っていない。

私としては珍しく道具をサッサと片付 けて、次回にしようと決めた。

絵を描くことは頭脳を 使う。

白い紙面に1ツの物語を描き込んで行くのだから、かなりの労働である。

Oさんが、絵を描くとおなかがすきます と言っていたが、ホントそうなんですヨ。

私の場合、手本がある訳 ではないのでなおさらに。

今日これ以上頑張ったら、疲れたア〜では済まなくなる。

最近までの私なら考えられないことだが、途中でやめることが 出来るようになった。

早よ言えば、体力がなくなったのだ。

 

ヒマワリは構図が決まったとたんハラリハラリと散り出した。

間に合ってよかった。

これでこの5本の花達はずっとずっと生きられる。

絵を描くって素晴しい!

限りあるものを、永遠にとは言わないが、長く長くとどめることが出来る。

描き上げた 時の達成感に充ちている。

もう40年近く、私はこの仕事に励んで来た。

あと何枚描けるか、その限界がそう遠くないことを思いながら、ヒマワリの下の方に 何を描き足せばよいかと悩んでいる。

(玉麗)

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