ひまわりが
「描いて」
と言いたげに、バーントアンバーと濃黄の花首を、私の座っている方へせり出して来る。
固い茎がようやっと支えているように見えるが、触ってみると木のように頑丈で、案外
「もっと寄っても大丈夫だ、行け、行け」
と言っているのかも。
描こうと思ってはいる。
この生命力あふれる太陽の申し子のような花を、このまま枯れるまで見ているつもりはない、が・・・・・。
もうちょっと待ってくれる。
台風がやって来るとかで、空は今にも降りそうだと思ったとたん、ザアーッと来た。
けれども台風前後の空模様は定まらない。
降ったり止んだりを繰り返す。
まるで最近の私みたいだ。
元気になったり脱力したり、予測不可能、不安定。
約束ができなくなった。
お茶に行こう程度のことなのに、当日になるとキャンセルしてしまう。
ゴメン・・・・・。
Mさん曰く、私達の年齢は約束は出来るけど、実行はその日の体調次第やね。
お互い様、気にしないで。
ご理解を賜り、誠に云々である。
ザアーッと降ってきた雨はピタリと止んだ。
線状降水帯と言うのだったか、ソレ、今のうちにと買い物に出たら、またザザザーッ来るんだろうナ。
ヒマワリをお軸に描いたらどうかなと思っている。
この長ーい茎を是非とも引いて見たいと、横目で眺めている。
(玉麗)