教室では、ときにとても不思議なことが起こります、、、、、、、。
怖がりのくせに怖い話を聞きたがる私ですが、そんな怖い話ではないので、安心してください。
先日、ある教室にて。
レッスンで使うマスキング用の紙を作って用意していました。
最後のボカシで使うものです。
人数分は十分ありましたが、私は説明だけして、あえて配りませんでした。
なぜなら、、、
神隠しが起こるからです。
神隠しとは。
人間がある日忽然と消え失せる現象。
神域である山や森で、人が行方不明になったり、街や里から何の前触れもなく失踪することを、神の仕業としてとらえた概念。
古来用いられていたが、現代でも唐突な失踪のことをこの名称で呼ぶことがある。–wikipediaより引用
本来そういういわれがある恐ろしいものですが、私たちの日常で起こる神隠しは少しニュアンスが違います。
ここでいくつか事例を紹介しましょう。
【教室での神隠しランキング】
3位
「あ、あれ?先生!私それもらってません!」
ゆ(えー、いま配ったのに・・・)
結果→道具の下敷きになっている。
(ちゃんとある)
2位
「先生、その下図、私の手本には付いてません!」
ゆ(絶対ある!手本配った時に全員自分のを見て確認してもらっている)
結果→手本の中にあるがどこか気づかなかった。
(ちゃんとある)
堂々の1位
「私の手本がない!」
(・・・・・・・・)
省略。
これが神隠し。
そして、99.9%、出てきます。
なので、小学生みたいですが持ち物には必ずお名前を書いて頂いています。
家で書いておきます、と言う方にも私は容赦なく油性マジックをつきつけ、「どうぞー、今のうちに書いちゃってくださいね」と強引に書かせます。
ご本人のためを思えばこそです。
皆さんも経験ありませんか?
学校などで、物がなくなった時のあの妙な空気、気まずさ、イヤですよね。
誰も悪くはない。
だから、
「神隠しが起こるので気をつけて!」
と私は叫ぶのです。
さて、マスキングの件。
このような神隠しを経験して、私がコントロールできるものは配るタイミングに気をつけよう、と考えることにしました。
今回のマスキングの紙は100%うまくいった、と思った矢先、
「先生、展覧会のプリントがありません!」
何!そっち!?
たったいま見て紙にメモしてたやん!
いま、あったやん、そこに。
カバンやら全部見てもない、と言います。
・・ははーん、このパターン・・・・
教室だけでなく、自宅でも数々の神隠しをこの目で見てきた私です。
今回の神隠しのストーリーが見えて、ある場所もだいたい察しはついたのですが、おかしいな、おかしいな、と不思議がるご本人をそっとして、しばらく様子をみました。
・・・数分後。
後方の座席から、
「あ!プリントが2枚ある?」
思った通り!解決!
なんでそんなとこに?の理由はご想像にお任せします。
慌てず騒がず、まず現場を観察するのも大切です。
神隠しにはお気をつけください。
(雪)