7月から新しい手本(後期)が始まっている。
のっけから水墨画(白樺林)に、みなさん難しいと口々に言いながらも意欲的に取り組んでいる。
確かに風景画は、どこまで描きこめばいいか悩んでしまう。
けれども今回は白樺という主役が在るので、描きやすい部類に入るのではないだろうか。
その名の通り白い美しい樹は、黒い模様が入ることで際立った存在感があり、墨のみの絵だけでなく彩色してもよし、マスキングで表現するのも楽しい。
誰にも好まれる樹木で在るが、残念なことに寒い地方に行かないと見られない。
調べたことはないが、たぶん暑さに弱い植物なのだろう。
教室での雑談でも、この木、私キライですねンという人はまずいない。
むしろ大好きであるという人が圧倒的だ。
私もその1人で、展覧会の時2回に1度は必ず描いている。
それなのに、家には作品としての白樺が1枚も残っていない。
察するところ人気も高いということか。
手本は茶墨で描いているが、青墨を使うとより涼しげな絵になる。
次回には、彩色したものを手本にしようかと考えている。
(玉麗)