寝具を吟味する

麻の寝具が好きで、ただ値が張るためバーゲンを待って手に入れる。

キルティングのベッドパッド。
中に詰めものがありとてもしっかりしている。
これは通販で手に入れたものなので、麻とはいえ安価であった。

けれども、その後購入した2枚よりずっと丈夫である。
サラリとして毛羽立つことなく、もう7〜8年使用している優秀品だ。

同じものを手に入れようとしても、目で確かめられないので、残念ながら今のところ諦めるしかない。

私は麻が大好きで、着るものも夏場は麻製品を選ぶ。
ただし麻は種類が多いので、よくよく吟味しないと肌にチクチクしてダメなものがけっこうある。
繊維の荒い麻を、柔らかくする工程をケチった製品は、着られたものではない。

「手触り」
とよく言うが、手はそんなに敏感なものではない。
布の柔軟度を計る役目を充分に果たしてはくれない。

「首触り」
が最も適当ではないかと思われる。
ただし、お店のスタッフの了解が必要であるが。

麻の寝具を愛用するようになると、夏はコレしかない、と思ってしまう。
肌にまとわりつかず、シャリ感があって涼やか。

ただ、綿よりさらに夏向きの素材は、熱帯夜になるとエアコンのせいでスースーする。
寒がりの私は、もう1枚夏布団が必要になってくる。

今夏のバーゲンで、綿わた入りチヂミ仕上げの夏布団を手に入れた。

チラッと娘の顔がよぎる。
「これ以上寝具を増やさないで!」

でもネ、人生の3分の1は眠っているンだョ。

(玉麗)

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