歯科と龍

歯医者へ行くのはどうも気が進まない。

10月に差し歯が抜けて、出先でのことだったので応急処置をして、翌日歯科の予約を取った。

診療後、歯の掃除をしてくれた。「次回は深いところの歯石を除去するので、来週来てください」と言われた。

歯肉を全く傷めないで歯石取りは出来ない。可能かもしれないが、今までの人生のうち、痛くなかったためしはない。

第一、あのウィーンウィーンが気に入らない。あの音を耳にすると、自然と体が強ばってしまう。

そんなこんなで、来週と言われたのに「忙しいので12月半ばに」と引き伸ばして、やっと今日行ってきた。

ウィーンウィーンはほんの少しであったが、金属の何かで、歯の裏側をガリガリやっている。

私は目がまぶしいのでタオルで覆っているから、全く見えない。

風太の歯石がすごいことになっていて、眠っている間に少しずつ取り除いたことを思い出す。

多分あの「歯石除去用金具」だろう。2回ほど歯肉に当たり、「痛ッ」となった。歯医者では、痛くてもイタイーーッと叫べないのがもどかしい。

 

洗濯は昨夜しておいて、今朝6時に起床、7時から龍の絵を描いた。

下図は2日前に作成。昨日1枚描いたが気に入らず、再度下図を作った。

3時間近くかかって仕上げ、水分ボトボトの絵を放置したまま、歯科へ行った。

水墨画で心落ち着かせ、痛さに臨んだのだが、軽減される訳ではない。

帰宅すると、すっかり乾いていた絵はオオッと思わず口に出るほどの出来映えであった。

しかしよく見ると、ヒゲがない。

なるほど、気合が入らなかったのはこのせいなのか。

(玉麗)

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