「ひとりでも」〜Yさんの場合

いつものように教室にて、手本を描いたあとチラッとみなさんの絵を見て回っていました。

時々、「この人が会員になったきっかけは、、」と思いを馳せることがあります。先日は、千里でYさんの絵を見ながらふと考えていました。

千里教室にはかつて、「雪教室」という私だけが担当する別のクラスがありました。

雪教室が生まれたきっかけは、千里会員のOさん。
Oさんは玉麗会ともうひとつ別の絵の教室に通っていましたが、その教室が先生の都合で終わってしまいました。

行き場を失った10人の仲間と、玉麗会と、両方のことを思って、Oさんは10人の生徒さんたちを「玉麗会に入りませんか」と誘われたそうです。

でも、突然別のグループに入ることにとまどった10人のため、新たに月1回の「雪教室」を開き、全員ひとまずそちらに来てもらうことになりました。
そして、Oさんは環境が変わって不安がるみなさんのために、千里教室と雪教室の両方に来てくれることになったのです。
いつも私たちに親身になってくれるOさんのために、「雪教室」の手本は私が別に作りました。

こうして、手本も先生もガラッとかわった教室にやや緊張しながらも、みなさんじょじょに打ち解けて、わきあいあい、「雪教室」は楽しいクラスとなりました。

ですが、病気や仕事や家族の事情などで少しずつ人数が減っていき、ついにOさんとYさんの2人になった時に、私は思いきってYさんに「千里教室に来ませんか」と声をかけてみました。
Oさんもいることだし、やってみようかなとYさんは千里教室のメンバーに加わり、雪教室はいったん終了。

ところがしばらくして、Oさんが手にケガをして休会することになりました。

でもYさんは、Oさんを心配しながらも、変わらず熱心に通い続けてくれました。

現在、人数やメンバーの変動があり、当初よりは少し減ったけれど、いまもYさんは千里教室の一員として元気に通ってくれています。

ときどき、「Yさん、上達しましたね!」と言うと、「最初はほんとにひどかったですよね、ボカシの仕方も間違えてたし、色紙に描くことすら抵抗があったし」
なつかしい、そうでしたね!

でも、私はYさんの絵の添削をするたびに、「当時の仲間はいなくなってしまった、でもひとりになっても変わらず通ってくれて、私はとても嬉しいです、Yさん」と心の中で思っています。
(でも、新しい仲間がいますからね)

人とのご縁とは不思議なものです。

(雪)

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