仕事が生まれる時

忙しくなるとなぜか増幅するように仕事が集まってくる。

 

「公私共に忙しくなって、しばらく教室へ行けません」
とメールが来たN君のことを思い出した。

彼もきっと会社での仕事が増え、身の回りのしなくてはならない事が次々と勃発し、「公私共に」となってしまったのだろう。

とても上手くなっていたから、このままやめるのは勿体無い。

いつか落ち着く時期がやって来るだろうから、また玉麗会のことを思い出して欲しいと願っている。

 

さて、私のことに戻る。

スターチスの絵を描こうと思っている。

モデルが目の前にあるうちにと気が急く。

郷里のKさんから絵の依頼があった。

孫愛に溢れるKさんは、その想いを私の絵に託したいと考えてくれた。

とても嬉しいことだ。

同時に重大な責務を感じている。

今年誕生した下のお孫さんが1歳になるまでに、私はこのミッションを遂行しなければならない。

 

頭の中の想像のスイッチは、依頼を受けた途端、自動的にピッと押された。

私の心や体を置いてけぼりにして、一挙にフル回転を始める創作への意欲。

ラフスケッチは瞬く間に出来上がった。

イメージ図と私が読んでいる絵が出来上がるのはまだ先のことだが、建築で例えるなら設計図だけはもう頭の中に構築されている。

 

事務的な件で来客がある。

会員のO君が相談したいことがあります、と言っていた。

片付けたい家事が2ツ。

これで6件の上に、企画している件がひとつ。

 

うーん、
バアさんの日常とは言えませんナア。

 

Kさんは
「元気に 明るく 楽しく」
を目指して生きていきましょう、と手紙を結んでいた。

私も全くその通りと言いたいが、「ゆっくり」を付記することを忘れてはならない。

そしてそれは私にとって最大の課題でもある。

(玉麗)

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