さて、いかに
城であるこの体を、「老い」という手強い敵が侵略しようとしている。
無防備であったがゆえに、時として飛び道具にて脅されもする。
文一筋、ひたすら筆を持つ身ゆえ、武芸に励むことを忘れていた。
体を鍛えてさえいれば、万全ではないにしても守りは、も少し固かったに違いない。
今更ではあるが。
しかし、長年住み慣れたこの城を、むざむざ空け渡すには少しばかり惜しい気がする。
では応戦か、あるいは和議か。
誰しも「老い」との勝負は、相まみえるたび選択を迫られる。
最新鋭の機器・投薬・施術で果敢に挑み、相手をねじ伏せる力のある者もいれば、おとなしく和議にもちこみゆるゆると過ごす御仁もいるだろう。
さてどう処すべきか。
なにしろ鍛えることを怠ってきたこの身、戦い方とて学んではこなかった。
外堀が埋められるのを呆然と見ている感がある。
「気力」と名付けた懐刀だけは隠し持っているつもりが、先日耳に受けた衝撃の際、アタフタしたことを省みると、この刀錆びついてはいまいかと心もとなくもなる。
「老い」は何年(いくとせ)かけてわが城を攻めて滅ぼすつもりなのか。
その仔細は間者をもってしても明らかにはなるまい。
ならば、ならば・・・
この小城の主は、必ずや奇策を企てるであろうと思いたい。
それがどのようなものであるか、一切は秘中の秘。
もし知り得る機会あらば口外無用にて。
もうすぐ大河ドラマ「鎌倉殿の13人」、終りますネ。
(玉麗)
頑張り過ぎないように
がんばれ‼️
gojahey
ありがとうございます。
おっしゃる通りですね!