朝８時、急に塞がれた感じになって聞こえなくなった左の耳。
うん？何なンだと思いつつ、掃除機を持ってベランダへ出る。
いつもなら音がウルサイと思うのに、半分しか聞こえない。
おかしいナアとスイッチを切り、鼻をつまんで耳の方へ息を出したり吸ったりしてみた。
やっぱり、聞こえるのは右耳だけ。
今までなら、放っときゃ治るだろう、であまり気にしなかったが、このところ変調のオンパレードである。
このまま難聴になって、あの時行っといたら・・・なんてことにもなりかねない。
掃除はそこそこに、９時を待って耳鼻科へ電話した。
予約ではないのでおいで下さい、と受け付けてくれた。
耳鼻科にはあまり用がなかった。
来院されていますが古いので、受診票を書いて下さいと言われた。
カルテは何年間か保存、後は廃棄されるようだ。
順番が来て、先生の前へ座った途端、ン？さっきより聞こえるようになった。
何コレ。
念の為聞こえの検査を、と小さな部屋でヘッドフォンをつける。
その後もうひとつ検査をして、再度先生の前へ。
耳のつまりがスッキリした。
「よかったですね。
左右共、聞こえは年齢相応で悪いところはアリマセン」
と言われた。
私なりに考える。
このところ血圧上昇で体が敏感になっている。
突発的に耳が塞がったのは、自分の声を聞きたくなかったのではないだろうか。
私の内なる声は不安におののき、耐え難い声を発したのかもしれない。
両耳そうすると、全てが聞こえなくなりさらにパニックに陥るとの配慮なのか。
全く、人騒がせな出来事であった。
イヤ、驚いたのは私自身。
大騒ぎして他に迷惑をかけなかったことだけが、救いではある。
（玉麗）
