桜とエンドウ

近くの公園ではコブシと八重ザクラが同時に咲いている。
八重ザクラはソメイヨシノが終わった頃に咲き始めるのではなかったか。

ベランダのエンドウが花をつけていたと思ったら、しばらくして小さな実が顔を出しているのに気付いた。
買ってきた時の苗は15センチほどだったのに、今では80センチぐらいになった。

1ツのポットに2株、3ツ手に入れたから6本育っている。
ちょっと前までは、そのうちの2本にしか花をつけず、あとの4本はただ伸びるだけであった。

今は5本に花が咲いている。
早くから実をつけるのもあれば、遅れて上の方にたくさん開花するのもあるようだ。

「キミは大器晩成型なのかネ」と話しかけている。
暖かくなってきたので、ローズマリーの紅茶を忘れている。
けれども手入れの時必ず触って、手についた香りを楽しむことにしている。
ヒノキに似た爽やかな香りは体を浄化してくれるような気がする。

娘の友人がラナンキュラスの鉢植えをプレゼントしてくれたらしい。
持って帰ってきた時、ビニールで覆いがかけられていた。

この状態で何日置かれていたのだろうか。
下の葉が黄色くなっていたので取り除き、太陽の当たる所へ出してたっぷり水をやると、生き生きと蘇った。
蕾がたくさんあって、わが家にきてから次々と咲いている。

それにしてもいい加減な花屋だったンだろうと、扱いの悪さに驚いている。
何でもそうだが、特に花は手入れの良し悪しで大きく差が出る。
もちろん、太陽がよく当たるのも条件のひとつではあるが。

花見はまだ少し待たなければならない。
エンドウを口にするのはさらに何週間か先のことだろう。

(玉麗)

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