もうすぐ桜が咲く

今年の桜は開花が早いと言われているが、大川端の桜はまだ咲いていない。暖かい日が続けば、1週間ほどでほころび始めるだろう。通り抜け(造幣局)は中止と聞いている。

あの縁日のおたまじゃくしすくいで持ち帰ったおたまが、びっくりするほど大きくなった。もう丸3年経つンだナァ。

風太が亡くなってすぐのことで、毎日泣き暮れていた。
気晴らしにと行った桜見物で、あまりにも人が多く、ゆっくり 見る気が失せて、ふと立ち寄った処が金魚すくいならぬおたますくい。

この子たちのおかげで、また賑やかな日々がやってきた。これは風太がボクの代わりに、と送り届けてくれた面々だと素直に信じて世話し、今に至っている。

家の中には写真や絵が何点も飾られて、風太の気配はこの家の至るところに残っている。

この手に抱きしめることのできない幻を追って、私は風太を描く。
私が描く「犬」は多分ずっと変わらず、黒い、小さな、美しいいきもの、ミニチュアピンシャー。

ハル君に会った。人懐こい、風太より少し大きめの甘えん坊。
たぶん午後1時頃、大川端を飼い主さんと一緒に歩いているはず。暖かい日に出掛けてみようかと思っているが、さて・・・・・。

先日ホームセンターで「タン」と呼ばれるうす茶色のミニピンを見た。ペットショップのケージの中で毛布の端をくわえて遊んでいた。この種の犬、ビロードのような短毛で、引き締まったスマートな体型、そして何より整った顔立ちの子を見ると心動く。

また買ってみたいのではない。私の好みがそのような子なのだ。
風太がわが家へやってきたのは、必然的であったと言える。

桜並木の下を1人で歩いている風太の絵。
もうすぐその季節がやってくる。

(玉麗)

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