4月1回目の手本は「藤」です。
あちこちで開花した藤を見かけます。
よく観察してみました。







藤の花の香りはけっこう強く、山に咲く藤は、特に強烈な芳香を放ちます。
人によっては好き嫌いがあるかもしれません。
『鬼滅の刃』に、藤の花が登場する印象的なシーンがありました。
炭治郎達が、「鬼殺隊」最終選別を受けるため、藤襲山(ふじかさねやま)に集合します。
そこには、鬼殺隊の剣士たちが生け捕りにした鬼が閉じ込められています。
なぜ山から鬼たちが逃げ出せないかというと、鬼たちが嫌う藤の花が山の麓から中腹にかけて1年中狂い咲いているから・・・・。
鬼が嫌う藤の花。もしかしてあの匂いのせいかも?とふと思いました。
桜の樹の下には屍体が埋まつてゐる!
そう表現したのは、梶井基次郎(小説「櫻の木の下には」より)です。
藤の花も、あの魅惑的な紫色、天井からぶら下がる房状の花の様子、さらに独特の香り・・・それらがなんともいえない妖しさを醸し出しているように感じられます。
ひとつひとつの花を見ると、マメ科、可愛らしいのですが。
(雪)