のどかな日 その1「パキパキ」

新聞をゆっくり読むのは久しぶりだ。
この時間、私の体は教室に在るはずだった。

ところが歯科の予約をして帰り、帰宅して気づいたのに別の日に変える電話を入れるのを忘れていた。
娘が1人で大丈夫、と言ってくれたので「ハア(歯)」を優先した。

近所の歯科は行って帰って1時間もかからなかった。
そんな訳でポコっと空いた時間をゆったり過ごしている。

天気も良いし、元気ならちょっと出かける気が湧いてくるだろうが、血圧が今だ定まらない。
おとなしくしている方が身のためである。

ひょっとしてと思ったかどうか、メールが届いた。
「荷物が届きます。時間はわからないけど受け取って下さい」
キッチリ足止めされてしまったと苦笑いしている。
3時過ぎには、材料屋の配達もある。
午後の散歩は今日はダメだワ。

パキパキパキ・・・・・
小さい音だが、部屋が静かなので耳に届く。

わが家には私達の他にも住人がいる。(人ではないが)

アゲハの幼虫は、黒虫からグリンになって柑橘の葉を食べる量が増えた。
カエル達に比べて給餌の手間はかからない。
新しい葉を水に挿してケースに入れておけば、彼らは勝手にモリモリ食べてくれる。
と言って全く手間ナシではなく、フンの掃除、柑橘の確保、サナギになる準備も配慮する。

パキパキパキ・・・・・
こののどかな音にしばし癒される。

この子達が無事サナギになったら、たぶん今期の幼虫の世話は終わるだろう。
娘は寂しいと言うが、私はヤレヤレと。

カエル達は動きが少なくなってきた。
ヒーターを入れていても、土に潜っていなくても、やはり仮冬眠しているに違いない。

4〜5日に1回、ごはんだよーっとなる。
水替え、声かけは毎日忘れず、本冬眠させないように心を配っている。

カエル3匹、虫8匹、そして私の静かな時間が過ぎてゆく。

(玉麗)

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