1年前のことー。
ウィルスは発生していたが、まだ日本では騒ぎになっていなかった頃だ。
バーゲンセールの案内があちこちから届き、解禁の日を今か今かと待って、友人と出かけた。
ところが案内ハガキを見間違えたらしく、今だと20パーセント引きです、と言う。
後3日待てば数千円安くなる時に、手は出ない。
ダメもとで交渉した。
「遠くから来ているのだから、お得意様優先で今日からやってくれない?」
スタッフは電話で店長と相談してくれたが、やはりダメだった。
仕方ない。
後日取りに来る約束をして取り置きしてもらった。
取り置きが可能なら同じことのように思うが、何か店の都合があるのかもしれない。
5日後のある日、仕事の帰りに車で寄ってもらった。
駐車できないので10分後の約束で私は店へ。
娘は一時停車できる場所へ移動。
ところが、店のカード読み取り機の具合が悪かったのか、なかなか私のカードの承認が出ない。
そうこうしているうちに約束の時間が近づいた。
私は慌ててエスカレーターで1階へ下り、娘の車を待って、もうひと回りして来てと伝えると、店へ。
何とかカード支払いを済ませバタバタと約束の場所へ。
冬だというのに、汗がドッと出てきた。
苦労して手に入れたセーターはもうない。
その顛末は腹立たしいので書かない。
あれは一体何だったのだろうか。
年末のバーゲン狂騒曲に踊らされたのだと、反省とともに思い出す。
(玉麗)