掃除が終わったところで、娘が玄関でゴソゴソしている。
見ると、クツ入れをキレイにしてくれているようだ。
下から天井まで壁面一杯にクツ入れを作っているので、この中全部掃除、下敷き替えするのは時間がかかる。
玄関は寒い。
私はねぎらいの気持ちを込めて、電気ストーブを運んだ。
「靴磨きまではしないよ」
と言いながら、靴を全部床面に並べている。
結構ある。
使っていないのや傷んだのは処分しないと・・・。
服に合わせて靴を買った頃があった。
豊かな時代だった。
今はもうカジュアルな服しか着ないし、靴も真夏以外ブーツなので、シンプルになった。
世の中全体がシンプルになってゆくのはいいことだ。
多くを持たない。
シンプルの中に個性を際立たせる。
理想とするところであるが、なかなか難しいことでもある。
(玉麗)