年賀状騒動

元旦から、「ちょっと聞いてくれる」と友人から電話があった。

彼女の同級生Aさんは毎年きちんと年賀状を送ってくれる。それなのにそれを見ると、ムカッとするらしい。

なぜかというと、毎年名前の字が間違っている。

友人は元旦に来た年賀状に返事を書くタイプの人だから、“名前が違うから訂正して” と書き込むと言う。

それでも翌年、また間違ったままの賀状が届くらしい。

電話がかかってきたこともあるから、その時にも訂正して欲しい旨、伝えた。

それでも今年の年賀状に正しい名前はなかった、と憤慨している。

「同級生のくせにもうボケてるンやろか。でもボケたら年賀状なんて書かれへんやろし」

そんなに業腹なら返事書かなきゃいいのにと言うと、「でも出さへんかったら死んだのかと思われるのイヤやわ」ひどくご立腹である。

同級生Aさんは、彼女の言うようにたぶんボケている。イヤ、ボケーッとした人なのだ。

指摘された時は、「ああそうなのか、訂正しよう」と思うのだろうけれど、その時思ってもすぐしないから忘れる。そして1年経って年賀状を書く時、彼女の名前を見ても、訂正しなかったことを思い出さない。

つまりその同級生は、昨年の年賀状を出してきて今年の分を書く、という作業をしていないのだ。

いつ作ったのかわからないような古い住所録を見ながら書く。その住所録に彼女の名前は訂正されていない。これを繰り返しているのだろう。

チコちゃんに言ってもらうしかないだろう。

「ボケーーッと生きてんじゃねえよ!!」

(玉麗)

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