亥年が明けました。
皆さんお元気で新しい年を迎えられたことと思います。
元旦は、ほとんど毎年まことに穏やかな陽の光にあふれ、寒さがひとときやわらいだ気が致します。
ささやかなおせち料理と雑煮を頂いて、神社へ出かけました。
近所のお宮さんには、善男善女、老いも児も晴れやかな顔で行列し、各々の願いごとを神に託しておりました。
すぐ前に陽気にあふれた家族がいました。
小さい子達に大人が願いごとの作法を教えています。
「住所と名前言わンと、神さんがどこの子かわからへんからナ、ちゃんと言うんやで」
お正月で集まった一家の中心、おじいちゃんは若々しくフットワーク軽く、孫達に教えます。
娘さん2人の伴侶は青い目の人もいて、エキゾチックな顔立ちの男の子が時々私達の方をチラチラ見ながら、神妙な顔つきで柄杓の水を遣っていました。
私も作法通り・・・と言いたいところ、後ろの人にせっつかれて最後の一礼を忘れ、横に移動してから慌ててお辞儀。
願いごとは1ツだけ、と娘に言われていたので、会員が2人増えますように、と願掛けしました。
“ナントまあ”と思われるかもしれません。“欲のないことよのう”と思って頂けるかもしれない。そうすれば、叶えてもらえるかもしれない、などと計算した上ではなく、年末に2人退会されたので、元に戻って欲しいナという、ささやかな願いごとなのでした。
今年は平穏な年でありますように。
(玉麗)