思い込みというものは、結構やっかいな結果を生むことが多い。
他人との関わりにおいて、決めつけたことをずっと思い込んでいたら、全く違っていたなんてことも往々にして起こり得る。
最近の私の思い込み、それは人ではなく植物、日向夏柑のことだ。
あんなにたくさん花が咲いたのにバラバラボロボロ落ちてしまって、結実した数個もことごとく落下した。
昨年は2個、かなり大きくなっていたのに、やはり落ちた。
そうか、この木は実をつけないンだ、ベランダでの鉢植えではダメなんだ。
私はそう結論づけた。
「いいよ、アゲハに食べさせても」
と気前よく娘に告げ、下の方から枝を切ってグリン達に食草として与えた。
先日のブログ「2022年のアゲハ」を読んでいたら、青ミカンの画像が出てきた。
「アレ、去年の?」と私。
「エ?今年のだけど・・・何か問題あった?」
「ミカン、成ってる・・・」
「エッ、成ってるよ2、3個、知らんかった?」
「エーッ、エーッ ホンマア」
夜で、ベランダは暗い。
懐中電灯を持ち出した。
「どこ?どこ?!」
「あそこ」
「ヒャア、成ってるワ」
翌朝いちばんに確認すると、ア、あそこにも。
全部で3個あった。
そして今日のきゅうりである。
成らない木と決めつけては彼らに失礼だ。
ヒュウガナツカンはトゲがないので刺されることはなかったが、きゅうりにはイガイガがある。
素手で触って、イターッ!小さなトゲが刺さっていた。
網を切ってきゅうりを取り出す時は、ゴム手袋をつけた。
決めつけは良くない。
しかし、結果は良好。
熟れるのが楽しみだ。
(玉麗)