緑化計画にはきゅうりも多大な貢献をしている。
それは間違いのないことだ。
ただ、きゅうりを植えたのは実を成らせて食べるためである。
2メートル以上も伸びているのに、2本しか成らないのではグチを言いたくもなる。
「ちっとも成らないし、あまり美味しくないネ。陽陰は作ってくれてるけど・・・」
と2人に言った。
いや、4人にかもしれない。
きっときゅうりは聞いていたのだ。
今にアッと言わせてやる!
私が張った網を突き抜けた時、決心したに違いない。
その時は親指ほどのちっぽけなヤツが、こんなに太く大きく成長するまで何日かかったのだろう。
緑をもっと密にしようとニセモノの葉を買ってきた。
脚立によって網に手をかけた途端!
うわあ!!!
この驚愕の声を聞きたくて成長したきゅうりだったが、太りすぎて網を切らなくてはどうにもならない状態になっていた。
ヤツは大物だ。
キミの意志はしっかり受け取った。
酢の物にして美味しく頂くことにするよ。
きゅうりを侮ってはいけない。
来年は緑化のため5本植えようと思っていたが、3本にしておこうと思い直している。
きゅうりと格闘していて、脚立から落下した・・・・・
なんて、惨事が勃発しないとも限らない。
それにしても、ベランダ、ちょっとした森の中みたいになってきた。
良き哉。
(玉麗)