奈良まで小旅行する。
「滅多に1人で長い間電車に乗ることなんてないんやから、気ィつけてな」
「急がず、ゆっくりで」
「黄砂飛んでるけど、楽しんで来て」
息子とAちゃんと娘が各々にメールで伝えてくれる。
シバザクラとボタンとモッコウバラ。
欲張りではないけれど、これらを一挙に見たい、と思いついたことである。
つまり、観光地へ出かけるのではなく、息子の庭を見に行くだけのことなのだ。
電車は乗り換えなしで目的地へ着き、そこにはAちゃんが迎えに来てくれる。
娘は所用で都合が悪くなったので、1人で行くことにした。
この機を逃せば来年になる。
来年のことなど誰も分からない、と最近思うようになってきた。
今思いついたことがあれば、すぐにしておかなきゃと気が急く。
それだって体調と相談してのことだから、全て可能なわけではない。
一期一会(いちごいちえ)は、この世の中で起きる森羅万象(しんらばんしょう)全てに当てはまる。
同じことは2度とないのだ。
同じようなことはあっても。
というようなグダグダしいことを書いて、出発時間の調整をしている。
では、行ってきます。
(玉麗)