桃の夏

7年前の夏、私達一行4人と1匹は
私の母校で墨ライブを行なった。

その時のエピソードはいろいろあって
1枚ではとても書き切れないが、
桃のことなら、というより桃が最も
記憶に残る思い出だ。

「徳島へ〜番外編〜」(2011年8月10日)
玉麗日記より

ライブを終えての帰路、パーキングエリアで
ふと思い出し、あの桃を食べようとなった。

実は友人に頼んで、地元のおいしいと評判の
桃生産社から直接買ってもらって、
5箱ほど車に乗っている。

クーラーボックスに氷がほどよく融けていた。
その中でジャブジャブ洗って
表面のうぶ毛を取って、ガブリ。

OくんとUくん、私と娘と風太、
全員の眼が丸くなった。

おいしーーっ!!!

と言いながらかぶりつく。
風太も鼻を鳴らしてむしゃぶりついていたっけ。

桃を食べた時、命がほんの少し
延びたような気がする。
ただし、とびきりおいしい桃に限る。

そういえば、もう20年近く前、
初めてめまいに倒れた時も夏で、
私は10日間、桃だけを食べて生きていた。

やはり桃は命の水を貯える果実なのだ。

(玉麗)

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA