「しわしわ」
徳島弁で、ゆっくりとの意。
“ゆるゆる” や “そろそろ” とよく似ている。
「慌てんでもええけん、しわしわしなよ」
などと使う。
こんな趣深い言葉がある県出身なのに、私はどうも生き急いでいる。
サッサとやってしまわないと落ち着かない。
アレもコレもと欲張ってやろうとする。
結果、疲れる。
そしてそんな時に限って、何か精神的ストレスに見舞われる。
行き着く先は目まいである。
今月8日にも不調がやってきた。
それは原因がはっきりしていて、ちょっとした手続きに3時間半もかかったからだ。
それから2週間も経たないのにまた悪魔がやってきた。
今日やっと解放されて、ブログを書いている。
この間休んでいないのは、書き溜めたものが次々にアップされるからで、本人は天井向いて寝ていても「元気な私」が花壇の世話をしている話が掲載される。
アゲハが5頭(チョウは「とう」と数える)出立した。
うちの1頭は1日遅れであった。
ちょうど雨がポツポツ降ってきた。
その子は賢い。
止まらせてもらったベランダの花の上で雨宿りを決め込んだ。
雨は止まず、夕闇が迫ってきた。
アゲハはじっと動かない。
ベランダでチョウチョが雨宿りをし、そのまま泊まっていく。
なんとも優雅な情景である。
これぞ「しわしわ」の真髄か。
(玉麗)