花達の命運

雨が急に降ってきた。
青空が見えるのに、この辺りの空にだけ雨雲が在る。

明朝シバザクラを抜き取り、引き取ってくれるところまで運ぶ。

このところ雨が降らず、もう水遣りも出来なくなったので、花壇はカラカラに乾いている。
明朝の準備として夕方に水をまいておくつもりであった。

それが、雨のおかげで手間が省けた。
これは天からの労いであろうと思っている。
今までよく頑張った、御苦労さんと言っているように、シトシト、パラパラ降っている。

夕食をとりながら、もうすぐ咲くキクと皇帝ダリアのことを話題にした。

「あの2ツも抜いてくださいってもし言われたら、咲くのを楽しみにしてくれている人達に声かけて、陳情するしかない」
と私。

「それでもダメって言われたらどうするの」
娘が言う。

「理事の人数より多い署名取って、再度陳情する。だって、今抜かなくてはならない理由なんてないよ」

「そこまでするの?問題児扱いされるよ、耐えられる?」

「花に罪はないもん。咲かせてやりたい・・・・」

なんか切羽詰まってきた。
頭が痛くなる。
小休止。

皇帝ダリアとキクは大きくなりすぎて、移植は出来ない。
仕方ないネ、ごめんね、と花に謝りながら。除去する時のことを思うと胸が痛い。

いやひょっとすると・・・
そうなって欲しいけれど、今年度の理事長の胸三寸か?

(玉麗)

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