いろいろな便り

沖縄が梅雨入りしたようですね、と誰かが教室で言った。

その翌日だったか、大阪にも大量の雨が降り、ああついに雨の季節がやってきたのかと憂鬱になった。

しかし翌日止んだ。

梅雨時の晴れ間というが、こんな日は外での用事をテキパキまとめて終えておきたい。

雨の日はうっとうしいと思わずに、家の中で出来ることをすればいいのだ。

仕事のない日、晴天だと心はいつも外に向いていた。
ところが今や外出すると、楽しいことをしていてもすぐに疲れる。

これは考えもしなかった心臓の劣化のせいだ。

ドッツドッ ドキッ ドキッ  が始まっても横になっていれば、30分くらいでおさまってくれる、今のところ。

けれども外では腰掛けて休むぐらいで、横にはなれないのが少々ツライ。

梅雨先ぶれの雨が降っている。

同窓会の案内が届いた。

その日Uさんから電話があり、もし行こうと思ったら一緒にいて万全の対策とるからネと言ってくれる。

彼女とは何回か行動を共にした。

バス・飛行機、そのどちらにもヘロヘロに酔い、駅でヘタりこんでいる私を励まし、介抱してくれたUさん。

あの頃は若かった。
フニャフニャながらも、会場に着いたらシャンとして久しぶりの面々と歓談することができた。

しかし・・・・・。

ましてや8月盆過ぎの予定。

昨年の暑さを思い出すと、行ったものの同窓会へは辿り着けずそのまま入院・・・なんてことも考えられる。

ごめんネ、奇跡でも起きない限りたぶんダメだと思う、と言いながら寂しい気分に襲われる。

「元気」が欲しい。

郷里のM君から電話があった。

「天ぷら送っちゃるけんナ」

聞けば、どこそこに在る天ぷら屋と親しく、そこの商品が美味しい。

今店主がM君宅に来ているから、送る手配しておくとのこと。
ありがとう、いい人だねェ。

彼の開口一番は、「息しとるか?」である。

「時々止まってる」
不整脈の私は答える。

(玉麗)

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