まさかの遭遇

ブルー系とブラウン系、それも各々に少しスモーキーな色調であれば言うことはない。

その両方が程良く微妙に組み合わされたデザインのものに、目を奪われる。

あまたある洋服の中で瞬時にそれを見つけ、手に取ってしまう。

磁石に反応する鉄のようなものだ。

では私のクローゼットは全てそれかというと、そうではない。

いや1点もないのでは・・・・・。

つまりそれは非常に高度な配色なので、デザインがさらに難しい。

心惹かれると言っても、そんじょそこらでお目にかかれるものではないと言っていい。

それを見つけた。

しかもアウトレットで。

センソユニコがこのようなお店を作るとは想像もしなかったことだ。

好きな服を並べているお店が閉店したので、天満橋へはトンと行かなくなった。

今日ひょんなことでシティモへ行き、全く偶然にその店を見つけた。

それもその階ではないもっと上で買い物する予定ではあったが、何となく、ここにあったよなあ、あの店と思いながら通り過ぎようとする私の目に、センソユニコアウトレットの文字が飛び込んできたのだった。

1年半以上前の服を30〜70%offで売っている。

99%が私の見向きもしない服、けれども1%の中にブルーとブラウンがあった。

この服は私を待っていたに違いない。

今朝何となく行ってみようかなと思ったのは、この服が私を呼び寄せたに相違ない。

そんなことを考えながら、一部気になる(襟の開きが広すぎる)ので、もっと詰めようと針を動かせている。

綿100%強撚糸で織られたニットは、複雑なストライプ柄が入っている。

その上ところどころ飛び出したり、よじれたり・・・。

ちょっと変テコリンなセーター。

「さて、着こなせる?」

デザイナーの声が聞こえてきそうな面白い服でもある。

(玉麗)

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