車と私の関係 前編

私の車は、年月がたち古くなりましたが、お気に入りです。故障も一度もない優秀な子で、10万キロに近付いたあたりからマメに定期点検をしながら、ずっと乗り続けてきました。

少し時間を戻します。

1年も終わりに近付いた昨年12月、某カーショップで車検の見積りを出すためまずチェックしてもらいました。すると・・

「この車は、致命的にミッションが劣化しているのでだめです、機械ごと交換するならディーラーでしか出取り扱えません」

ええ?!驚きながらディーラーにも相談しました。すると・・

「ああ〜ミッションですか・・・・・そこが劣化すると交換には何十万かかります。それにあちこちこれから故障が出てくるでしょうね」

さすがに、買い替え時なので新車いかがですか!?とは言いませんでしたが、微妙な空気になったのがわかりました。

これまでディーラーで定期的に点検してきたし、今年の夏にはそんな深刻なこと言われませんでしたけど、と言ってみましたが「車はわからないものなので」という返答。

まるで突然深刻な病気を告げられたかのようなショックに、思わず涙が出てきました。スピードもパワーもたしかに出なくなったけれど、故障もなく安全運転で穏やかに走ってきたのに。

自分では判断できなくて、友達や家族にも相談しました。

「新しい車に乗り換えてみたら?」
「廃車にして、レンタカー生活は」
「カーシェアリングもたくさんあるし」
「中古車も見に行ってみたら」
「ネットで売ったら?」

話してみると気持ちが少しまぎれて、気になる車も見に行って試乗などしてみました。フーン、今ってこんな車があるのか。

でも、「あ!これが好き!」と思えるほどの出会いはなく、私好みの車はあるのですが、今すごい人気で納期まで1年待ちだというし。

モヤモヤしていたところ、御朱印集めでおなじみ友人Hの「近所の車屋さんって、けっこう良いよ」という言葉がふと浮かんで、フラッと立ち寄ってみました。

気の良い車屋といったおっちゃん兄ちゃん(社長でした・・)が対応してくれて、これまでの話をしてみました。すると・・

「ああ、よくわかります。大事に乗っておられるんですね。できればこの車、これからもずっと乗りたいというお気持ちなんですよね」と言われました。

そう!

そう!!!

モヤモヤしていた訳は、私の本心は実はそう思っていたからだったのです。突然告げられた病気、医者にもうダメですと言われたかのような状況で、私の気持ちを察してくれる人は誰もいなかったのです。

でも、私はこの車が好きなんだ。できるなら、直せるところは直してまだ一緒に走りたいんです。

そう告げると快く承知してくれて、こう言ってくれました。

「わかりました。ダメなところはちゃんとダメだと言います。でも澁谷さんが望まれている方向にできるだけ添うようにしましょう!」

後編へつづく

(雪)

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