小指の異変

少しずつ年末らしい寒さになってきた。それでも例年よりは2、3度高い気温であるのに、小指がなんとなくギクシャクする。大事な右手の、である。

何年か前、右腕が故障してひどい目にあった記憶がある。治癒に半年以上かかった。その時「必ず治る」と言ってくれた先生が、厚生年金病院にいた。あそこへ行けばきっと適切な処置をしてもらえる。診察カードもあるからと、何も考えずタクシーで向かった。

行き先を告げると、運転手は「ア、今は大阪病院です。建て替えて名前が変わりました」と言った。頭の隅に、“ウン?このカードで大丈夫か?”とよぎったものの、もう乗っちゃったンだから仕方ない。

到着して受付カウンターでズバッと言われた。「カードは使えますが、整形外科は予約がないと受付できません」

別の受付で予約はどうすればよいか尋ねると、紹介状が必要なのだと言われた。その言葉にすべてを思い出した。

少し前から大病院へ行くには、かかりつけ医の紹介状が必要で、もしなければ初診料5,000円徴収される。タクシーの中でよぎった不安はコレだ。

私はタクシー代を使って、これだけのことを復習しに福島区まで行ったことになる。

帰りは福島駅まで歩いた。寒さで耳が冷たい。これで耳しもやけにでもなったら、なんと言って自分を慰めればよいか適切な言葉が思い浮かばない。

(玉麗)

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