12月2回目、つまり今年最後の課題は、短冊2種です。「梅」「福寿草と松」。
梅は年末年始には欠かせないテーマです。木はゴツゴツ、ボコボコと墨でいかつく描き、花は大きめにふっくらと描きます。
黄色が可愛い福寿草は、絵にするときは黄だけだと弱いので少し濃黄(オレンジ色)を足します。そうすると花に立体感が出てきます。
松は、お正月に飾る荒神松という種類のものがモデルとなっていますが、墨で描くとスッキリと、濃草(濃い目の緑色)を使うと松らしさが表現できます。
松を絵にするときに、ほわっとベールのようなものをかける手法がよくとられますが、あれは松の葉が密集している様子を表すものです。
今回は短冊に描きました。短冊用の構図ですので、はがきなどに描く場合は、手本そのままうつすのではなく、画面に会わせて少し変える工夫が必要です。
(雪)