甑岩(こしきいわ)神社

越木岩(こしきいわ)神社に御縁を頂いて、「御朱印帳」をデザインした。
今回は「御朱印状」を作ることになり、今日やっと描き上げた。

越木若神社の古式の名は甑岩神社。
甑(こしき)とは蒸し器、つまり蒸籠(せいろう)のことで、彼の産土神 (うぶすなかみ)は、安産を祈願する神様であった。

現在はどこの神社でもそうだが、あらゆる願いごとを神殿で祈り、神との交信の証として「御朱印」を頂く。

西宮に在るこの神社の境内には、古くから藪(やぶ)椿が自生したらしく、『椿の宮』と呼ばれている。
「玉麗椿」が神官の目に止まったことを光栄に思っている。

私としては、白い椿や斑入りなども描きたいが、椿の宮の椿は藪椿、その他の椿は植えるのも禁じられているとか。
西宮市立指定地になっているからだろう。
藪椿は古木になると、花が枝垂れて咲くようになる。
まさに「玉麗椿」そのものだ。

椿の季節に2度伺ったが、見上げるような高い所で咲く花は、神々しさが感じられた。
樹下に落ちた花はまだ充分に美しく、御神体の甑岩まで詣(もうで)る人々をいざなっていた。

椿咲く頃、行ってみたいと思っている。

(玉麗)

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