


1月2回目「水仙と狐」の絵に皆さん奮闘している。けっこう時間がかかる。
最初の教室は、時間内に描き上げられない人がほとんどで、手こずった。こんな場合、娘はあらゆる手段を講じる。
まず下図がないことを原因のひとつと考え、2番目の教室で配布した。
次にメモを取らないで下さいと告げる。説明している時メモを取っている人が多いが、それを見ながら自分で出来る人はほとんどいない。
少しずつ丁寧に伝えているので、メモを取る必要はない。エンピツを動かせるより、絵筆を使ってほしいのだ。
しゃべっている人にはそれとなく注意を促し、とにかく全員が同じようなテンポで描き進むよう、私たちが気を配る。
そうして、3番目の教室からかなりスムーズに進行するようになった。娘が孤軍奮闘しているのを横目に、私は「牛と梅の図」に手を加える余裕まで出来た。
これは、特別教室で培った“教える技術”の賜物である。教えることについては、娘は私より上手にリードする術を身につけた。頼もしいことだ。
出来上がった絵を見て誰かが言った。
「先生、これって狐と水仙の2枚の絵を描いたことになりますね」
そうです。練習もしないで、2時間でこれだけの絵が描けるなんてスゴイでしょ!ウンと自慢して頂きたい。
(玉麗)