切ってもらっては困る

昼食後どうにも眠たくて、ソファを倒して横になる日がある。

今日もちょっとだけ寝ようと毛布をかけた途端、ブォーン ブォーン と音がした。

ン?

今日からだったのか春の剪定。

パッチリ目が覚めた。

 

バイカウツギがアブナイ!

 

個人宅なら、職人さんに目が届く。

しかしマンションなどの場合、植栽に詳しい人はおろか関心すら持たない人の方がほとんどである。

広い敷地、いろいろな樹木が植えられている。

1本や2本、それも目立たない木であれば、切られてしまっても誰も気が付かない。
私以外は。

以前バイカウツギがバッサリ切られた。

その後気をつけて、剪定が入る時は必ず切らないでねと言ってきた。

バイカウツギは、3年後ヒョロリとした若木が芽を出し育ってきたのだ。
その何年か後、ヒメウツギの新芽がグーンと大きく伸びていたのをバッサリ。

剪定に来る職人さん全てが、樹木や花のことを詳しく知っているとは限らない。
誰も何も言わないところに派遣される若手達は、未熟な人もけっこういる。

マンション住人は、造園業者に任せておけば良いと思っている人ばかり。
植栽も自分達の大切な財産である、との自覚がない。

第一、せっかく花が咲く木をバッサリ切ってどうする!

バカタレ!!

としか言いようがない。

以上のことが脳裏を駆け巡り、私はガバッと跳ね起きて1階へ飛んで行った。

バイカウツギ、ヒメウツギと書いた札を手に。

(玉麗)

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA