今秋は暖かい。
もうすぐ12月だというのに、今日などどの人も「歩いたら暑いです」と言いながら、教室に入ってきた。
暖かいせいかどうか、黄色の菊が変化した。南側でほぼ1日中陽が当たる場所に置いていた、鮮光黄のこんもり菊である。
もうそろそろ終わりかなと思っていた時だったので、移動してびっくりした。こちら向きは黄色なのに、陽のあたっている所、外側はピンクに染まっている。
U君が遅れてやってきて、「自転車で通ったらあちこちに花が咲いていました」と言う。
「何の花?と聞いたところで、U君は花のことよう知らんしナア」と私が言うと、皆さん大笑い。本人も「何の花かわからないですねェ」と答えるので、また笑いを取った。
O君もU君も玉麗会で絵を習うようになってから、ずいぶん経つ。
何の花かはわからなくても、花好きになってくれたことは確かで、とても嬉しい。
今年は菊の当たり年だ。これは我が家だけのことだろうか。
菊は咲いている期間がとても長い。切り花にしてトイレや洗面所に飾っても、半月以上美しいままでいてくれる。
昨年からこの花を置くようになった。これからはきっと、秋はやっぱり菊ですねと言うようになるだろう。
(玉麗)