啓蟄

今日は啓蟄。

地下や落ち葉の中などで眠っていた虫達が、春の目覚めを感じて出てくる季節。

カエルも冬眠からチラホラと姿を見せるだろうに、わが家のジャン・マルコ・スリムはちっとも動こうとしない。

ジャンだけはハウスを床に置いて促すと、重い腰を上げてモソモソ出てくるが、しばらく歩くともう姿を隠す場所を探している。

彼らはヒーターをつけている暖かい場所にいるため、半冬眠なのだろう。

1週間に1度くらいの割合で、刺身、鶏肉などを与えると、その時だけは反応して食べるけれど、それとて待ってましたとばかり食いつくわけではない。

しゃあないなあ、食べてやるか、みたいな・・・。

彼らはきっと私と同じくらいの年齢なのだろうから、もう子供のようにはしゃいでくれないのだ。

でも、顔を見ると相変わらずジャンはキリッとして、マルコとスリムは笑ったような表情をしている。

カエルの顔は年を取らない。
3日と空けずに脱皮を繰り返している体はツヤツヤしている。

彼らのようにペローンと一皮むけたら、私達もシワやシミから解放されるのに、と少々羨ましい。

そういえば、サメの歯は抜けたらまた生えるとか。
これもまた何とも良きことではないか。

そのように進化しなかった人間は、痛い思いをして人工物を装着しなければ、咀嚼がおろそかになってしまう。

そうだ、今月末は歯医者へ行く日。
忘れないよう、メモして貼っておこう。

(玉麗)

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