忍者蚊

ゴミを捨てに行った時、1~2分草取りをしてしまった。
「しまった」 と書いたのは、「シマッタ!!」に通じる。

「ア、蚊がいる」

時はもうすでに遅し。
この時期の蚊は小さい縞蚊で、音もなく近づいてくる。
そして気がついた時は10カ所ぐらい刺している。
1匹が、である。
まるで忍者だ。

どこか刺された感じがする。
ムズがゆいと思う間もなくあちこちがプクッとふくれてきて、モーレツな痒みが襲ってくる。
下からエレベーターで上がって、部屋に入ったとたんの出来事だ。
キンカンを塗って又塗って・・・4~5回そうしているうちにやっとおさまってくる。

小さい蚊だからさほど威力はない。
ホロセ(郷里ではプクッとふくれた所をこう呼ぶ)が重なって地図のようになり、ギャギャギャと言いながらキンカンをぬる。

しかしすぐまた痒くなり、居ても立ってもいられない。
ボリボリ引っかく。
ホロセはほどんどん大きくなる。
痒みもますますひどくなる・・・・のは、もっと大きな藪蚊にさされた時だ。

縞蚊が撒菱(マキビシ)を使う忍者だとしたら、藪蚊は一刺しで敵を倒す短剣の名手だろうか。

死ぬことはないが、神経を粟立たせる威力を持つ蚊の一刺し。
いや一刺しならいいんだけど・・・。

暑すぎると蚊は孵化出来ない。
ほんの少し涼しくなった今、生命がけで人を刺す。
彼らとて子孫を残すための所業なのだけど、痒いのは納得出来ない仕業だ。

毎年この季節になると、大した効き目のない殺虫剤が憎らしくさえなってくる。
もっと根本的対策はないのか。

(玉麗)

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