ベランダに出ると、時々全体を見渡すようにしている。それぞれに花達の位置はどうか、緑の分量はいかほどか。
花達の色がうまく引き立て合っているかも、ちゃんとチェックして配置を決めなければ。
それはとても重要なことで、あちこち調整して全体的なバランスがきれいかどうかを見ているのだ。
菊のことを書きたくてうずうずしている。
ついに咲いたのだ。
昨年の切りつめた株から出た芽がスクスク伸びて、1メートルを越し、びっしり蕾をつけたのだ!
昨年はこれほど大きくなかったと思うが、今年は花の直径が7センチ以上ある。それがベランダの柵から溢れ出るように咲いている。
この場所がよほど気に入ったか。私にいじられてもちっとも苦にならないのか。とにかく、肥料はそこそこ、水はたっぷり与えているが。
濃い黄色の花は花瓶にさしてもよく映える。トイレと洗面所がにわかに華やいだ。気分を上向きにしてくれる色、ひまわりの色と言えばわかりやすい。
菊の花の横にアラレアが置かれている。まだ寒風は吹かないので緑がツヤツヤしている。
次がみかんの木、そして濃い紅色になってきたブーゲンビリア、それからモコモコ菊の鮮光黄、続いてルリマツリが健在で、ルリ色が美しい。
アフリカンプリンスが大きな葉を広げ、ムラサキゴテンもまだ少しピンクの花をつけている。
みんなに「見て、見て」と言いたいけれど、1人で眺めて口もとをゆるめている。
(玉麗)