玉麗のお話「テラとムン13:投資」

「ムンちゃんとこソファどうしてる?」

「すててん、リビング広く使いたいやろ。もう古かったしな」

「そうやなあ、ソファってあんまり使わへんし、カサ高いし…」

「テラさんとこリクライニングやったね。アレはいい」

「う~ん、この頃コレもいらんなあって思ってんねん。」

「なんで?今まで何回か買い替えてるのちゃう?」

「最初のんな、皮張りやってん。
けど、アレあかんね。
暑うなったらベタベタするし、そんで次のはニセモンレザーや。
オフホワイトでカッコ良かってんけどナアー」

「それ、どないしたん?」

「モクさんにあげた。
で、次に買ったんがリクライニング。
倒して昼寝出来るし、ソファとしてもカッコ悪くないねんけど」

「けどって、又買い替えよって思ってんの?」
「それがナ、モクさん、もういらんって言うねん。
誰かにあげんと次買われへんやろ。
ムンちゃん、いらん?」

「そやなあ、昼寝するのにはもってこいやけど・・ うーん、考えとくわ」

「あのな、1ヵ月も考えんといてや、夏終わってしまう。」

「なんで?夏限定やの」

「次欲しいんは昼寝用とちゃうねんで。
夜用ベッドにもなるようなソファ、考えてるねん。」

「エ?エエ??」

「あのな、夏って寝苦しいやろ、寝室のベッドで目さめたら リビングへ行くねん。
そこにもベッドあったら最高や!」

「エライぜいたくな話やな。」

「1人暮しのいいとこやんか。
睡眠にお金かけるんは健康への投資やで」

(玉麗)

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